「フレームアームズ・ガール バーゼラルド」(コトブキヤ)を電飾を活かして仕上げる<その1>

更新日:2016年10月17日 17:02

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製作・文●つん/編集●電撃ホビー編集部

コトブキヤの大人気美少女プラモデルシリーズ『フレームアームズ・ガール』に新しく加わる「バーゼラルド」。今月発売となるこのアイテムを、『FAガール』の改造コンテスト『フレームアームズ・ガール・ユニバース2015 -FAGU2015-』で電飾を活かした作品で見事シルバー賞を射止めた つん氏が、製作記事をお届けしていきます!

 

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▲フレームアームズ・ガール バーゼラルド
価格:6,300円(税抜)
2016年9月発売予定
発売元:コトブキヤ

 

第2回:「フレームアームズ・ガール バーゼラルド」(コトブキヤ)を電飾を活かして仕上げる<その2>

第3回:「フレームアームズ・ガール バーゼラルド」(コトブキヤ)を電飾を活かして仕上げる<その3>

第4回:「フレームアームズ・ガール バーゼラルド」(コトブキヤ)を電飾を活かして仕上げる<その4>

第5回:「フレームアームズ・ガール バーゼラルド」(コトブキヤ)を電飾を活かして仕上げる<その5>

 

 

どうも、はじめまして。
『FAガール』バーゼラルドの作例を担当させていただきます、つん と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

早速ですが、まずは試しに素組みを行ったテストショットからご紹介していきます。

※テストショットのため、実際の製品とは多少異なる場合がございます。また、顔パーツはFAガール マテリアのものを仮で使用しています。ご了承ください。

 

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『FAガール』バーゼラルドは胴体~股関節などが今までの『FAガール』轟雷系、マテリア系とも異なる新しいフォーマットになっていますが、さすがのコトブキヤ、可動範囲は申し分ありません。もちろん、ボリュームのある背部の武装もきちんと維持できます。

 

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腰の引き出し関節と股関節軸の可動で、お尻を突き出すようなポーズも自然に決まります。

 

腰部から伸びるバックパック状の武装部分は、本家となる『フレームアームズ』シリーズ同様拡張性が高く思い思いの改造が楽しめ、フレームアームズモデラー/フレームアームズ・ガールモデラー問わず見逃せない内容になっております。

※参照:フレームアームズ・ガール バーゼラルド 製品ページ

 

 

『フレームアームズ』「バーゼラルド」とは

 

話は少し逸れまして、「『フレームアームズ・ガール』は手を出したけど本家となる『フレームアームズ』はあまり知らない……」という方もいらっしゃいますので少々解説をば。

 

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この主人公機のようなヒロイックなビジュアルのメカが、『フレームアームズ』「バーゼラルド」です。

※参照:フレームアームズ バーゼラルド 製品ページ

 

このままでも十分魅力的なのですが、さらに「エクステンドアームズ02」という専用の追加パーツを組み込むことによって……

 

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名前も『ゼルフィカール』となり、物語の後半主人公機(個人的解釈)のようになる、非常にカッコいいキットです。

バーゼラルド砲撃戦仕様量産型のカトラス武装強化型のゼルフィカール/NEなどバリエーションキットも多いので、気になった方はぜひ調べてみてください。

 

今回の作例では『FAガール』バーゼラルドにこのエクステンドアームズ02を使用し、

元キットの主人公機イメージ→ヒロイン
エクステンドアームズ02追加→成長
という解釈で、成長したヒロイン像を意識して製作していきたいと思います。
また編集部より、「つん氏と言えばもちろん電飾ですよね!」と伺いましたので、その工作についても説明していきます。

 

前振りが長くなりましたが、第1回となる今回は、キットの後ハメ加工や改修点について解説します。
少々長いですがどうぞお付き合いください。

 

 

後ハメ加工&改修のポイント

 

まずは頭、メカ部分の後ハメ加工です。

 

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赤マーカーで示した部分をわずかに残し切り落とすことで、接着後でも後ろから嵌めこむ形で組み立てることができます。

後頭部の合わせ目自体は消しても問題ありませんが、前髪パーツとの合わせ目は処理してしまうと顔の交換ができなくなってしまうため……

 

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前髪にエポパテを少量盛って(画像右)、髪を一房追加する形で合わせ目を目立たないようにします。

さらに、「よく物語が進むと髪型を変えるヒロイン居ますよね」ってことでロングの髪型を短くしてみます。

 

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うしろ髪のパーツを取り外し、襟足部分のディテールを延長するような形でエポパテを大まかに盛り、デザインナイフで形状出し、紙やすりで表面を整えました。

 

また、“成長したヒロイン”ということで胸も少し成長させてあげます。
加工には以前のちいたわからし先生のFAガールスティレット作例を参考にさせていただきました。

 

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参考記事同様にエポキシパテを使って加工しますが、『FAガール』バーゼラルドは丁度胸の膨らみにあたる部分が別パーツになっていますので、それを基準にエポパテの硬化後、デザインナイフとスポンジヤスリで形状を整えます。
服のシワは、胸の造形が完了後に少量のエポパテを重ね盛りすることで製作しています。こちらはスパチュラ(絵の具や薬品を扱うのに使用する“へら”)を使い硬化前に造形をほとんど終わらせています。
胸部中央の黄色いリングからも胸の露出がありますので、こちらもエポパテで谷間を作ってあげます。

尚、胴体の合わせ目を処理しても、腕は無加工で肩に嵌み込むことができます。

 

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背中のグレーのパーツは、ある程度の角度まで胴体を可動させると腰と干渉するため、接続をスプリングに変更し(画像左)、可動に合わせて動くようにします。

 

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股関節と腰は、引き抜け防止用の突起(画像赤マーカー部)をほんのわずかに残すことで後ハメ加工が可能になります。
※強く引っ張ると引き抜けてしまうのでご注意ください。

 

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腰回りのパーツですが、パーツの強度確保のためか、縁が少々厚く感じます。

 

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そのため、赤マーカーで示した部分が薄く見えるように、縁に向かって削り込みます。

 

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▲右が加工後。

 

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後ろの燕尾状部分は裏側から、へそ下と股部分は表側から削り込み、潰れてしまったモールドは彫り直します。

 

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『FAガール』バーゼラルドはタイツ着用というデザインの都合上、どうしても太もも回転軸の隙間が目立ってしまいます。

ですので、今回は他『FAガール』と同様にニーハイソックスということで加工を施しました。
ソックスの上端部分はエポパテを少量盛り付け、太もものソックスとの境界部分は縁を少し削り、ソックスの食い込みを表現します。

 

続いて、脚の後ハメ加工に移ります。

 

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ヒール部分は赤マーカーで示した部分をカットすることで後ハメが可能になります。

 

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スネ部分については、白マーカーで示した部分(画像下段)を加工することで、上下から差し込む形で後ハメができるようになります。
ヒザ下ブラウン色パーツのL字型のピンは、少し残しておくことである程度保持することができます。

 

次は武装です。

 

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ライフルはグリップ部分を根本で一度切り落とし、赤マーカーで示した部分を削ります。
切り落としたグリップの根本にプラ板を貼って延長し、可動用の3mm穴を空けることでグリップの折りたたみが可能になります。

 

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▲右が加工後。グリップが収納されているのが分かる。

 

この改造で、シールド担架時の見栄えをスッキリさせることができます。
ライフルは『フレームアームズ』バーゼラルドのものと共通ですので、興味があれば『フレームアームズ』バーゼラルドを改造する際にも挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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今度はライフルを担架するシールドの後ハメ加工です。

黄色いパーツの赤マーカーで示した部分をカットします。

 

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大きいダクト状のパーツの方はそのままだと深く入り込んでしまうため、ストッパーとして底部に0.5mm厚のプラ板を貼っておきます。

 

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背部のバーニアユニットは、赤マーカーで示したL字型ピンを少し残してカットすることで後ハメできるようになります。
バーニアパーツ抜きですと、青のパーツ同士を繋ぐピンがありませんので、樹脂系や流し込み接着剤等で慎重に角度を合わせ、ズレが出ないよう接着してください。

 

最後に、細かい部分の加工です。

 

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『FAガール』バーゼラルド付属顔パーツは、無表情チックな口角のものと、叫び顔の表情パーツが付属しますが、デザインナイフを使って口角少し上げ、微笑み顔も用意しておきます。(画像左)
ちょっとしたズレで違和感を感じてしまう部分でもあるので、少しずつ慎重に加工します。

 

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▲右が加工後。指中央に走るパーティングラインが消えているのが分かる。

 

手はPVC製のため、ツールクリーナー等強い溶剤を染み込ませた綿棒などで撫でることで、パーティングラインを溶かして消すことができます。

 

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▲左が加工後。

 

気になった部分にディテールアップ工作も行っていきます。

背部武装のチラ見えする装甲裏にスジ彫りを追加。

 

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手首の装甲には、長方形のモールドを彫り、クリアグリーンのランナータグから作ったパーツを嵌め込みました。

 

 

長くなりましたが、『FAガール』バーゼラルド本体に関する基本的な改修、後ハメ加工の解説は以上となります。

ショートカットのバーゼラルドがどんな姿に仕上がっていくのか……ご期待ください!

 

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と言いつつ、第2回はキットから少し離れまして、電飾とその部品について解説したいと思います。

お楽しみに!

 

 

DATA

フレームアームズ・ガール バーゼラルド

■NONスケールプラスチックモデル

■全高:約150ミリ

■価格:6,300円(税抜)

■発売日:2016年9月発売予定

■原型製作:堀克彦

■発売元:コトブキヤ

 

関連情報

(C) KOTOBUKIYA

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