造形ポテンシャルが高い!ソフビ「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」をお手軽&本格メイク!!!

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2020年3月28日にバンダイより発売となる「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」。1995年に公開された映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』に登場したガメラをモデルアップした最新ソフビで、その優れた造形が魅力的です。

 

「来るよ、ガメラはきっと来るよ!」

 

 

そこで今回は、その造形ポテンシャルの高い本アイテムを使い、細部にまでこだわったディテールを活かすための簡単なテクニックを紹介します。

 

まずは、簡単なメイクアップ術から。材料は、100円均一ショップで用意しました。
アクセサリー作りなどで最近人気の「UVレジン」各色と、ネイル・メイク用の細筆、アルコールインクマーカー、そしてシークレットペンなどです。

 

「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」は、そのままでもこのように非常にきれいな彩色が施されていますが、この彩色をさらにリアリティを出すため、各部を塗っていきます。

 

最初に、オレンジ色のアルコールマーカーで、牙や爪の付け根を塗ります。

牙の付け根部分にちょっとだけ色を置くように、ぐるっと一周オレンジ色をのせていきます。そして、乾燥する前に軽く拭き取ってあげると、凹んでいる筋などにオレンジ色のインクが残って、象牙のような陰影が出来上がります。

 

口中の歯も、牙と同じ要領で塗って軽く拭き取ってあげれば、歯と歯茎の境目が自然になって、臨場感を高めます。

 

牙と歯を塗って見るとこのような感じになります。

 

手の爪などを同じ要領で塗ってみましょう。

 

手の爪――

 

足の爪を塗った状態です。だいぶ雰囲気が出てきましたよね。

 

さてさて、これだけでもかなりいい感じになってきたと思うのですが、ここからは一歩先の怪獣ソフビ・マエストロを目指す方々へのスペシャルテクニック術です。

先程用意した材料の中から、クリア(透明)のUVレジンを使います。UVレジンは、基本的にはハードタイプと書かれているものが望ましいです。ネイル・メイク用の細筆の先に、ちょっとだけつけるようにUVレジンを取っていきます。この時注意したいのは、太陽光の強い直射日光があまり当たらない場所で作業することです。UVレジンは、紫外線が当たると硬化するので、強い日差しなどの下では、固まり始めてしまうので気をつけましょう。

 

筆先に取ったクリアのUVレジンで、目を塗ります。この時のコツは、目の全体を塗るのではなく、瞳と角膜の部分(いわゆる黒目)だけに塗ります。白目の部分まで塗ってしまうより、この方がより生きた感じが出るので、試してみてくださいね。

 

クリアのUVレジンを塗ったところに、「シークレットペン」についているLEDライトの光を照らします。「シークレットペン」というのは、紫外線をあてると見えるインクを使って、秘密の文字や画を描くもの。その紫外線LEDライトを使えば、UVレジンが硬化をするわけです。ただ、このシークレットペンに付属のライトでは、UVレジンを固めるにはやや出力不足の感もあるので、作業後に強い直射日光などにあてておくのが良いでしょう。

 

さらに、ここで先程色を付けた爪先にもクリアのUVレジンを塗っておくとガメラのネイルが輝くのでやってみましょう。

 

次に、赤系のUVレジンを使います。

 

舌の中央や、舌の下、口中の凹んだところに赤いレジンを塗っていきます。

 

紫外線を軽く当てて、とりあえず硬化させます。

 

さらにクリアピンク系のUVレジンを用意し――

 

口の中、全体を塗っていきます。

 

そしてまた、紫外線ライトで硬化させてあげると完成です。

 

どうですか?

 

口の中の濡れた感じが出て、生物感が一気に倍増しましたよね。

 

▲塗装前(左)/塗装後(右)の比較

 

100円均一ショップの材料を使ったほんの少しのアレンジだけで、結構違った雰囲気が伝わってきますよね。素晴らしい造形の「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」を、お手軽メイクアップでワンランクアップのソフビを目指してみるのも良いでしょう。

 

 

 

続いてモデラー向けのプロ仕様メイク術で
超絶リアルな仕上がりを目指してみましょう!!

細部の塗装による生物感アップは、これまでの作業でやってきたので、ここからは全体のメイクアップによるリアル感仕上げに挑戦です。

 

ガメラといったら、やはり甲羅が存在感ありますよね。それをいかにリアルにできるかがポイントになってくるので、プラモテクニックを使ってカッコよく仕上げてみることにしましょう。

最初に、甲羅のディテールがよりハッキリとするように、凹んだ部分に「つや消しブラック」をエアブラシで塗装して、陰影を強調していきます。

 

次に、先ほど塗装した影部分にGSI クレオスの“Mr.カラー”の「C33 つや消しブラック」を少々残すようにしながら、甲羅を塗ります。実際のキグルミなどを見ると、柔らかい体の部分と甲羅では、若干色が異なっていて、甲羅のほうがやや緑色が強い色調になっています。そこで、この「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」では、その素晴らしい色味の成型色を活かす形で本体側はそのままに、甲羅部分をやや緑がかった感じにするため「C136 ロシアングリーン(2)」を薄く吹き付けてみました。

 

「C136 ロシアングリーン(2)」が乾燥したら、各部のエッジを強調するために「C27 機体内部色」で軽くドライブラシをしていきます。

 

この時、あまりやりすぎないよう“ちょっと足りないかな?”くらいで止めておくのがきれいに仕上げるコツです。

 

前面の本体腹部は、少々ディテールを強調したいので、色がハッキリ残るくらい「C27 機体内部色」でドライブラシします。

 

体全体のシワも少し目立つように軽くで微妙なドライブラシを施します。

 

仕上げに、Mr.ウエザリングカラーの「マルチブラック」をウォッシング(一度塗料を乗せ、乾燥前に拭き取ることで部分的に色が残るテクニック)を施したら完成!

 

質感にこだわった甲羅や――

 

深みの増した全体の塗装で、市販の「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」がさらにリアルでカッコいいものとなることがわかっていただけたでしょうか? これも「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」の持つ造形のポテンシャルが高いからこその楽しみ方といえるでしょう。

 

「ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)」は、塗装仕上げをしても良し、そのままでも良しと、それぞれの楽しみ方ができます。皆さんもぜひその手にとって確かめてみていただきたいです。

 

DATA

ムービーモンスターシリーズ ガメラ(1995)

  • 価格:2,200円(税込)
  • 発売元:バンダイ
  • 2020年3月28日発売予定

(C)KADOKAWA NH/1995

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