電撃30MM情報局 ~ガンダムマーカーエアブラシシステムを使った思いつき塗装~その2 さらに塗装して密度感アップ!
BANDAI SPIRITSのオリジナルロボット企画「30MINUTE MISSIONS(30MM)」。電撃ホビーウェブでは随時新製品情報を紹介していますが、この電撃30MM情報局では、サクッとカスタマイズした事例を紹介します。
もっと塗装したい! 部分塗装続き
さて。前回までの作業で完成にしようと思ったのですが、じつは30MMって、けっこう複雑な形状をしています。もっと色分けしたらさらに面白いのでは? と思い、部分塗装をさらに増やすとともに、今回は各部にスミ入れだったりチョイ足しで色を塗ったりして、塗装によって密度感を高めてみたいと思います。前回の工程(全体塗装)を飛ばして、今回の作業から始めるのもアリなので、やってみてください!
というわけで、まずは肩のオプションアーマーの円筒形の部分を色分けすることにしました。
カラフルスミ入れをしてみる
ここまでで、エアブラシ/ガンダムマーカーエアブラシシステムによる塗装は終了です。ここからはちょっとお楽しみで、各部にスミ入れをしていきたいと思います。30MMは、実はディテールが細かく、あちこちにモールドが彫り込まれています。パチパチと組んでスミ入れをしただけでも十分見栄えがいいのですが、今回はベースに深い青を使っているので、黒やグレーでスミ入れしても目立ちません。そこで、どうせなら各所に派手な差し色をスミ入れして、カラーリングによる密度感向上を目指しました。使ったのは、エナメル系の塗料です。
スミ入れの手順は、
- 塗料用の皿に若干塗料を垂らし、それを薄め液で薄めて
- スミ入れしたいモールドに毛細管現象を利用して流し込み
- 乾いた後に綿棒にジッポオイルを付けてはみ出しを拭き取る
というものです。塗料の薄め方ですが、私は不器用なので、濃度調整が一撃では決まりません。そこで、塗料皿にまず薄め液を少量垂らして、塗料皿の壁部分に塗料をモリっとなすりつけ、筆を使って順次薄め液と混ぜながら濃度を調整しています。
なお、無塗装の場合は、エナメルを使うとテンションがかかった部分が割れる可能性があります。そこで、無塗装にスミ入れする場合は、スミ入れ用のガンダムマーカーがオススメ……なのですが、スミ入れ用のガンダムマーカーはブラックかグレーしかありません。ほかの色でスミ入れしたい場合は、いったんガンダムマーカーでモールドの凹みを塗って、消しペンではみ出しを拭き取るという方法も使えます。消しペンの溶剤は、綿棒に染み込ませてから使ったほうがやりやすいのではないかと思います。
こうして、お好みで白だったり黄色だったり赤だったりを、ポツポツとスミ入れします。また、底面積が広い箇所は、スミ入れと言うよりも塗装を施しました。
さて、そうこうしているうちに、またしてもムクムクと、やりたいことが浮かんできました。「背中の、ウイング状のパーツの細い上面を赤くしたら頭頂部の赤と繋がってカッコいいのでは?」と考えたのです。細い面を一気に塗るのであれば、ガンダムマーカーのほうが楽かなと思い、やってみました。
というわけで、上半身はほぼ塗り終わりました。胸部のオプションアーマーも、中央をグレーで塗り分け、四角い穴はクリアーカラーなどを混ぜ混ぜしてみました。うーん、こちらも面倒臭がらずにエアブラシを使ったほうがよかったですね。
脚部は、装甲の端などに赤を塗ってチラ見えするようにしました。ただ、面積が流石に広く、エナメルの赤は隠蔽力も高くないので、何回か塗り重ねていくうちにぼってりとなってしまいました。ここはやはり、グレーなどの明るい下地を作った後に、エアブラシで赤を吹くのが正解だったなと。
さて、ここまで来ましたが、もう少し目立つ部分も欲しいなと。そこで、腰のフレームと、バックパック上面にシルバーを入れてみました。これは筆塗りではなくて、ガンダムマーカーエアブラシシステムを使用しています。こういうときに、さっとペンを挿して使えるって、便利ですね。
そのほか、腰をぐるっと一周するラインにシルバーや白を塗ったり、股関節に銀色を塗ったり、太モモ上部のツートンカラーのフチにシルバーでスミ入れしたりと、いろいろやりましたが、よし! これでもう、本当に完成にしよう!
長々と書いてきてしまったので、「うわ、めんどくさそう」と尻込みをされる方もいらっしゃるかもしれません。じつは、たしかに完成までにそれなりのステップを踏んでいますが、各作業を分解していくと……
- 全体塗装をしてメタリックな要素を追加
- 部分塗装でツートンカラーに
- 部分塗装で差し色を入れる
- カラフルなスミ入れをやってみる
と、それぞれ独立して楽しめるものばかりです。オススメはやはり、グレーや黒以外の色によるスミ入れでしょうか。ガンダムマーカーと消しペンがあれば、手軽に楽しめると思います。さらにいえば、実際完成までにそこそこ時間がかかりはしたものの、仕事机の横にシエルノヴァを置いておき、すこし仕事に行き詰まったらちょっと作業をしてまた仕事に戻る……といったかたちで、部分塗装やスミ入れなどはまとまった時間がなくてもちょっとずつ進められますから、毎日10分程度作業して遊んでもいいかもしれないですね。
30MMは、塗装しないで楽しむのが、ある意味当たり前ではあると思うのですが、逆に考えれば、「塗ること/改造することが“可能な”組み立てフィギュア」とも言えるのではないでしょうか。遊びに義務はありませんし、もちろん塗装も義務ではありません。ただ、自分なりに塗装“もできる”存在として30MMを捉えると、またお楽しみの可能性がグッと広がると思います。ぜひ、塗装を楽しんでみてください。
完成写真一覧
(C)BANDAI SPIRITS 2019
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