電撃30MM情報局 ~30MMは本当に30分で組み上がるのか実験。これから始める30MM~

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BANDAI SPIRITSのオリジナルロボット企画「30MINUTE MISSIONS(30MM)」。電撃ホビーウェブでは随時新製品情報を紹介していますが、この電撃30MM情報局では、サクッとカスタマイズした事例を紹介します。

 

30MMもラインナップが増えて、カスタマイズの幅も無限大と言っていいレベルになってきました。そこで今回は原点に立ち返り、再入門的な意味も込めて、30MMの組み立て工程を紹介していきたいと思います。実は、「30MMってホントに30分で組めるの?」という質問を受けたりもしまして、いや、30分どころかもっと早く組める=その後の遊びに集中できるのですよ、ということを改めてお伝えする次第なのです。

 

まずは実際に組んでみました

実際の組み立て工程に関しては、クドクドと説明するよりは、まず見ていただいたほうが早いと思います。そこで、動画を撮ってみました。

 

 

 

30分に数分残す状況で、組み立てが完了しました。この動画、私にとってはカメラを意識しなければいけないというハンデを背負っての作業でした。さらにいえば、30MMは製作工程も簡単なので、1、2回作ることを経験してしまえば説明書なしでじゃんじゃんと作ることが可能です。今回は敢えて忘れていた説明書通りの作業を行ったので、そういう意味でも若干手間取っています。なのに、30分以内に作業が完了しているわけです。

 

というわけで、30分(以内)で組み上げられることはおわかりいただけたと思います。が、「いや、動画が早すぎてよくわかんない」という方もいらっしゃるかと。そこで、改めて30MMの組み立て工程を順を追ってお伝えします。ホントに楽なんですよね~。

 

▲これが内容物です。部品は3つのランナーに分かれています。写真左上には関節用の丸いポリキャップと、お楽しみ用にシールが付いています。シールは、自分で好き勝手に貼ればOKです。

 

▲説明書です。プラモデル未経験の方にもわかりやすいように、極めて丁寧に書かれています。左右の手脚は同じ形状をしているから、「あ! 右と間違えて左のパーツを使っちゃった!」という失敗(プラモデルあるある)を心配しなくても大丈夫な構造になっています。これも楽なポイント。

 

▲では頭部から組み立てていきます。使う部品は、ランナーの一番上に配置されている、赤枠で囲んだ4つ。そう、30MMのランナーは、上から順番に、パーツをはずしていけばいい部品配置になっているのです。プラモデル未経験者はパーツを探すのが一苦労だったりしますが、それが低減される仕掛けです。

 

▲こちらは関節用のランナーです。30MMはシリーズ共通でこの関節を使用しているので、たとえばアルトを作ったら同じ要領でポルタノヴァを作ることができてしまいます。一回学習してしまえば、その後はホントに楽になるというわけです。

 

▲というわけで、頭部のパーツを切り離しました。パチパチとはめていくだけなので、不器用な私でも楽勝です。

 

▲お次は胴体。ポリキャップを使います。ニッパーで切っても構いませんが、ポリキャップはめんどくさいので指でぐるりと回して取ってしまいます。

 

▲胴体を組み上げる一歩前。関節パーツを組み込んで、胴体の前後を合わせるだけです。ここが唯一、30MMで複雑と言えば複雑な部分ですが……複雑といってもこの程度です。

 

▲頭部と胴体を合体! だんだん「らしく」なってきました。やっぱり組み上げるのは楽しいですね!

 

▲肩アーマーです。グレーの部品を挟み込むので、そこだけ注意……なのですが、はさみ忘れたら取り外せばいいだけなので、間違えても大したことはありません。

 

▲肩アーマーを組み上げたら、その上にカバーを被せます。このカバーは、別売りのオプションにすげ替えることが可能です。

 

▲腕のパーツを切り取っています。ニッパーは、下から刃を入れると切り取りやすくてラクです。

 

▲腕のパーツを組み上げる直前。どのパーツもあとから引っこ抜けるので、組み間違いはほぼ発生しません。そもそも接着をしないので、いつでも後戻りが可能です。

 

▲各パーツを組み付けています。ヒジは、コの字型のカバー(赤丸で囲んだパーツ)をサクッとはめれば完成。ロボットのプラモデルは、えてして関節がめんどくさいのですが、30MMはここも楽勝なのです。

 

▲腕ができました~! いいですね!

 

▲腰を組んでいきます。これも、いつでも後戻りができる仕様。

 

▲腰が出来上がりました。パーツが組み合わさってひとつの「塊」となるのは、プラモデルの楽しみのひとつですね。

 

▲脚部です。太モモ、スネ、足首をパチっと組んだら、あとは関節でつなげればいいだけです。

 

▲関節をつなげあわせています。こちらも、もちろん後戻りが可能です。

 

▲脚部が完成しました~! メカメカしい。たしかに30分で組み上がりはしますが、部位ごとに、組み上げたらしばらく眺めてみるのも楽しいです。

 

▲あとは、各部位を組み、武装などを作れば……完成! 支援メカであるロイロイもサクッと組めます。

 

というわけで、30MM組み立ての一連の流れをご紹介しました。ホントに超簡単だし、組み間違えが発生する余地はほぼありません。そして30MMはオプションパーツなどでじゃんじゃんと組み換え遊びができるシリーズですから、そもそも関節などははずせることが前提です。ゆえに、間違えたところでいつでも後戻りができてしまうというわけ。楽勝です。

 

と、これだけではつまらないので、30MMの最新キットである「30MM 1/144 エグザビークル(アタックサブマリンVer.)[ライトグレー]」(税込 858円)も作って遊んでみました。

 

▲今回作成したアルトと、「30MM 1/144 エグザビークル(アタックサブマリンVer.)[ライトグレー]」。アタックサブマリンは、アルトの敵方であるバイロンのメカではありますが、そこは気にしないで、「鹵獲したのかも」的な妄想を楽しむのが吉でしょう。

そして、支援メカで遊ぶのもよいですが、せっかくなのでジオラマ的な楽しみも導入しようと取り出したのが、こちらも新製品の「カスタマイズシーンベース (水上Ver.)」(税込 990円)。水中・水上的なディスプレイができるディスプレイ用のベースなのですが、これがいろいろ面白い。

 

▲カスタマイズシーンベース(水上Ver.)。

なんと、「書き割り」が付属しているんです! 紙の背景です。いやはやいいですね!

 

▲付属の背景紙(書き割り)。ハサミで切り取って使います。工作的な楽しさマシマシ!

 

▲できましたー! 水面は、3つのパーツからセレクトが可能です。

 

というわけで、完成したアルトと「30MM 1/144 エグザビークル(アタックサブマリンVer.)[ライトグレー]」と「カスタマイズシーンベース(水上Ver.)」を組み合わせてみました。ここから先は、組立説明書ではなくて、自分の頭の中の、いわば妄想を楽しむ部分。あーでもないこーでもないと、いろいろ組み替えながら好きな形状を作っていきます。

 

 

なお、カスタマイズシーンベースのシリーズは、複数組み合わせることが可能ですので、もっと広いベースを作って遊んでみるのも楽しいでしょう。

 

30MMは、基本的に組み上げるだけなら30分で終了するということはおわかりいただけたかと思います。ただ、プラモデルはタイムトライアルではないので、自分のペースでゆっくり作るのもアリかと。

 

義務はなにひとつ存在しないので。ただ、やはり30MMの楽しみはオプションパーツなどを使って自分好みの機体を作ることですから、基本形をサクッと組み上げられるのはありがたくはありますね。

 

プラモデルというと、なんとなく「色を塗らないといけないのかな」とか「ゲート処理をしないとな」とか思ってしまいますが、個人的には、30MMは色を塗らずにゲート処理も一発切りでテケトーでいいかなと。もちろん色を塗ったほうが楽しいのですが、パチ組みイコール完成! という認識で、じゃんじゃん組み替えて遊ぶことができるのがいいなあと。ネット上でも、ファンがどんどん組み替えて遊んでいますからね。「パチ組が完成」であれば、そこを起点として塗装をするもよし、組み替えて遊ぶもよし、改造するもよしと、楽しみが大いに広がります。細かい設定も存在しないので、妄想をもとに「自分が神になれる」、しかもお手軽に。それが30MMの魅力ではないかと思います。組んでいない方は、ぜひ手にとってみてください。

(C)BANDAI SPIRITS 2019

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